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形成外科

疾患・治療について(1)

●新鮮外傷(けが・きず)

  • 切創(きりきず)
  • 擦過傷(すりきず)
  • 裂挫創(皮膚が裂けたきず)
  • 刺創(刺しきず)
  • 咬傷(咬みきず)

<湿潤療法(モイストケア)>

当院では、創傷の治療には「消毒を使用しない浸潤療法」を基本として対応しています。傷口の細菌を殺すためにイソジンなどで消毒をすると、細菌よりも皮膚の正常な細胞のほうが大きなダメージを受けてしまいます。傷口は水道水(流水)でよく洗浄すれば十分きれいになります。 傷を早く治すには「傷を乾燥させない」ことが大切です。軟膏や創傷被覆材を用いて傷の湿潤環境を整えます。ただし過剰に浸潤させすぎると感染や治癒遅延を生じます。治癒が遅れた傷は、より目立つ傷跡になりがちです。傷の環境を整えるためには様々な方法がありますので、お気軽に形成外科を受診してご相談ください。

●新鮮熱傷(やけど)

熱傷(やけど)は早期に治療することが大切です。浅い熱傷には軟膏や被覆材での保存的治療を行います。深い熱傷には皮膚移植や皮弁形成術など手術療法も検討します。

熱傷の深さは大きく以下のように分類されます。深さによって治療経過や、後遺症の程度が変わります。

Ⅰ度熱傷: 表皮のみの損傷
Ⅱ度熱傷: 真皮までの損傷
浅達性Ⅱ度熱傷(superficial dermal burn:SDB)
深達性Ⅱ度熱傷(deep dermal burn:DDB)
Ⅲ度熱傷: 皮下までの損傷

<熱傷(やけど)治療でよくあるQ&A>

Q 傷跡が残りますか?

A 深さにもよりますが、深達性Ⅱ度熱傷より深ければ傷跡を残す可能性があります。受傷早期には判断が難しい場合が多く、1週間程度経過しないと見極めが困難です。

Q お風呂はどうしたらよいですか?

A やけどの部分は熱に過敏になります。ぬるめのシャワーで優しく洗ってください。シャンプー・リンス・ボディソープなどを使用しても問題ありません。濡らさずに汚染が進むよりも、シャワーで清潔を保ってもらうほうが、感染の予防につながります。
お風呂上りに病院で指示された創部の処置を行ってください。

●顔面骨骨折

  • 前頭骨:額(おでこ)の骨
  • 眼窩:眼球の周囲を壁状に囲う骨
  • 鼻骨・篩骨(しこつ):鼻とその奥にある骨
  • 頬骨:ほほ(頬)の骨
  • 頬骨弓部:頬骨から耳の前に続く部分の骨
  • 上顎骨:上の歯茎と鼻の付け根とその周囲の骨
  • 下顎骨:下の歯茎と下あごの骨

<CT、超音波を用いた骨折部の評価>

顔面の骨折は第一に機能的な影響、第二に外観(見た目)への影響を考慮して治療を行います。仮に機能的な問題がなくても、外観上の変形が強い場合には、患者様と相談のうえで手術加療を行います。CTや超音波の検査を用いて、骨折部のズレを評価し、なるべく元の形に近づけます。

<吸収性プレート>

骨を固定するのに、以前はチタンプレートを用いることが多かったのですが、近年では数ヶ月から数年かけて体内で分解・吸収されるプレートが発売されました。チタンプレートと違い、最終的に体内に異物を残さずに治療が可能となります。当院では、骨折の状況に応じて積極的に使用しています。

●顔面軟部組織損傷

  • 顔面神経損傷:顔の表情を作る筋肉を動かす神経の損傷
  • 涙道損傷:涙の通る管の損傷
  • 耳下腺と耳下腺管:唾液を作る組織と唾液の通る管の損傷

上記の損傷に対しては、可能な限り元々の状態に近づくように初期治療を行います。後遺症が残存した場合には、なるべく症状が改善するように対処します。

外表先天異常の1つで、口唇(くちびる)、顎堤(はぐき)、口蓋(口の中の天井部分)に割れ目の残ったまま赤ちゃんが生まれてくる疾患です。手術加療により正常な状態に近づける治療が主となります。 現在の形成外科の技術を用いると、手術を受けたことがほとんど分からないような結果を得ることができます。口唇口蓋裂を持って生まれてくる赤ちゃんの出生頻度は日本では約500出生に1人程度と言われています。
治療は歯科矯正も含め、全て健康保険の対象です。さら各地方自治体の乳幼児医療補助や生まれつきの病気お子さんに適用される育成医療制度を用いると、治療費に関する心配は不要です。

●口唇裂

●口蓋裂

詳細は「日本形成外科学会ホームページ(疾患紹介)」をご参考ください。