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形成外科

疾患・治療について(2)

●合指症

隣り合った指の一部または全部が癒合(くっついている)指の形の異常です。

●多合趾症

趾(足指)が2本以上に分かれており、さらに隣接する趾がくっついている、多趾と合趾を合わせたような状態の先天異常です。足の第5趾に発生することが多く、足の先天異常のなかでは最も頻度が多い疾患です。

●多指症

正常より指数が多い状態をいいます。過剰指が完全な指の形をしているものから、小さなイボのようにわずかに突出しているものなど様々なタイプがあります。手足の生まれつきの異常のなかでもっとも頻度が多く、手では母指に多く、足では小指に多く見られます。

●切断指

指が切断された場合、切断された指の血行を再開させる再接着手術を早急に行わないと、壊死してしまいます。適切な処置を行った後、できるだけ早急に微小血管吻合(顕微鏡を用いて細い血管を繋ぎ直す手術)が必要となります。

●臍ヘルニア、臍突出症(でべそ)

おへそが不自然に出っ張っている状態です。原因により臍突出症・臍ヘルニアに分かれます。

●先天性眼瞼下垂症

生まれつき瞼(まぶた)が十分に上げることが出来ない状態です。一般に眼瞼下垂とは眼を開けて正面を見たときに黒目にまぶたが被さっている状態をいいます。眼瞼挙筋というまぶたを上に引き上げる筋肉が生まれつき未発達なために起こります。 これに対して後天性眼瞼下垂は、筋肉と瞼板をつなぐ腱膜が伸びてたるんだために起こるといわれています。

●小耳症

生まれつき耳の形が不完全な状態をいいます。単に小さいというだけではなく、形がいびつであったり、中にはほとんど耳がない場合もあります。

●いぼ様あざ(脂腺母斑、表皮母斑)

いぼ様あざとは表面がゴツゴツした少し盛りあがりのあるアザで、皮膚表面の成分が平面状又は列状にもりあがる表皮母斑と、皮膚の色々な成分が混ざって黄~茶色のゴツゴツした面をつくる脂腺母斑があります。脂腺母斑は、頭に出来ることが多く、生まれた時にはやや赤みのある髪の毛の生えない斑状ですが、年齢とともに見た目の感じも変化して、徐々に盛りあがっていぼ状になり、茶褐色へと変化していきます。脂腺母斑の上に皮膚癌が出来る可能性があるため、ある程度の年齢で切除してしまうことが必要になります。

●皮膚のできもの(粉瘤、脂肪腫、石灰化上皮腫、類皮嚢腫)

皮膚のできもの(腫瘍)には色々な種類があります。治療は基本的に腫瘍を摘出する手術になりますが、外来通院で出来るものから入院治療を要するものまでその種類によって変わってきます。

「脂肪のかたまり」とよくいわれるものには主に粉瘤と脂肪腫があります。粉瘤は、皮膚表面の成分が袋を作ってその中に粥状の垢や膿が溜まったもので、赤く腫れてしまうこともあるので、なるべく腫れる前に手術で取り除くことが望ましいと考えられています。脂肪腫は脂肪細胞が大きくなったものですが、筋肉内の深いところに出来ていたり、稀に悪性のものもあるため、きちんとした検査を行った上で必要に応じて摘出術を行います。

子供の頃に比較的多く出来るものには石灰化上皮腫があり、毛穴の一部から出来ると言われています。目の周りに出来る粉瘤に似たできものには類皮嚢腫があり、奥が深いので入院治療が必要な場合があります。

●黒あざ(色素性母斑、巨大母斑、太田母斑、異所性蒙古斑)

黒アザは、母斑細胞が皮膚の表面近くに集まって色素を作るためにできる褐色又は黒色に見えるアザです。「ほくろ」といわれる小さなものから、大きな拡がりをもつ「母斑」といわれるものまであります。黒アザは皮膚癌(メラノーマ)の出来はじめと見分けがつきにくいものもあるので注意が必要ですし、生まれつきあるとても大きなものからは癌が出来る可能性もあります。
太田母斑は小児期から思春期に出現することが多い、顔面のやや青色色調のあざです。
蒙古斑は生後1週から1ヶ月ころまでに、青いシミがお尻や背中の下部にみられるもので、胎生期の真皮メラノサイトの残存と考えられています。日本人にはほぼ100パーセントにみられ誰でも知っている「あざ」のひとつですが、5,6歳までに自然に消失しさほど問題にはなりません。ところがまれに通常の部位以外にも蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑といいます。
太田母斑や異所性蒙古斑はレーザー治療により薄く目立ちにくくすることが可能です。

スイッチ付きルビーレーザーを用いたあざ・しみの治療について

●赤あざ(単純性血管腫、いちご状血管腫)

赤アザは、皮膚の血管が異常に拡がったり、増えたりしてできるアザです。皮膚表面に同じ様に拡がるものは「単純性血管腫」と呼ばれるものが多く、額の真ん中やまぶたの内側に出来るサーモンパッチと呼ばれるものの様に、部位によっては自然に消えるものもあれば、長い経過で少しずつ盛りあがるものもあります。顔の半分が赤アザになるものにはスタージウエーバー症候群と呼ばれるものがあります。
また、生まれてからすぐに盛りあがるものには「いちご状血管腫」と呼ばれるものが多く、以前は様子をみていれば自然に小さくなるとして治療されないこともありました。しかし、生まれてすぐに急速に大きくなるものもあり、特に目のまわりのものでは視力低下をきたすなど様々な障害を生じる可能性があるため注意が必要になります。治療には、色素レーザーが適応になる場合が多いですが、いちご状血管腫の場合、ステロイドを用いた治療が必要になることもあり、特に大きくなることが予想されるものには、早めの積極的な治療が必要となります。治療のタイミングやその方法など総合的な判断が必要になります。