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形成外科

疾患・治療について(3)

●皮膚悪性腫瘍

  • 基底細胞癌
    表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚癌です。皮膚癌の中でも最も発生が多い癌です。
    表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚癌です。皮膚癌の中でも最も発生が多い癌です。いわゆるほくろに似ていることもありますが、ほくろに比べて青黒く、表面がろうそくの「ろう」のような光沢をもつ硬い腫瘤です。中央が潰瘍となり、周囲の正常組織を破壊しながら進行することがあります。多くは高齢者の眼瞼や鼻など顔面に発生します。転移はまれです。
  • 有棘細胞癌
    表皮の有棘層の細胞が癌化する皮膚癌です。基底細胞癌に次いで発生頻度の高い皮膚癌です。はっきりした原因は不明ですが、紫外線、慢性刺激、慢性炎症、ウイルス、放射線などが関与していることがわかっています。特に紫外線の刺激により生じる日光角化症は有棘細胞癌の前駆症として注意すべき病変です。表面がいぼ状またはびらんなどを混ずる紅色調の腫瘤で、潰瘍状のこともあります。腫瘤が大きくなると悪臭を伴ってくることもあります。
  • 悪性黒色腫
    悪性黒色腫はメラニン色素を作り出すメラノサイトが癌化して発生する皮膚癌です。人種差があり、白人で発生が最も多く、日本人は10万人あたり1~2人とされています。はっきりとした原因は不明です。外的刺激、紫外線などが誘因となることがあります。多くは黒色調の色素斑ないし腫瘤です。ときにほくろとの区別が難しいことがあります。一般的に左右非対称の不規則な形、病変の境界が不明瞭・不均一、色調に濃淡がある、大きさがやや大きい、表面が隆起しているなどの所見があることが多く、これらの所見を総合的に加味して診断します。まれに無色素性黒色腫とよばれる赤色調の病変があり、診断が非常に難しい場合があります。
  • 乳房外Paget病
    主に汗を産生する汗器官由来の細胞が癌化する表皮内癌の一種です。パジェット細胞という癌細胞が増殖しますが、最初は表皮の中だけに留まっており、真皮には及んでいない状態です。進行して真皮まで腫瘍細胞が浸潤したのがパジェット癌ですが、一般にはパジェット癌も含めてパジェット病と呼ぶこともしばしばです。はっきりした原因は不明です。乳頭や乳輪に生じる乳房パジェット病と、陰部や腋などに生じる乳房外パジェット病とがあります。乳房パジェット病は乳癌と同じように扱われ、本項では乳房外パジェット病をパジェット病と呼び、これについて説明します。60歳以上の高齢者に多く発生します。陰部や腋などに赤くて湿った病変が生じ、表面にかさぶたがついたり、痒みがあったりします。見た目が湿疹やたむしに似ていることがありますが、薬を塗ってもよくならず、少しずつ広がっていきます。赤い病変の他に白色や茶色の病変も混じることがあります。進行すると病変内に結節や腫瘤ができたりします。
  • ボーエン病
    ボーエン病は、有棘細胞癌と同様に表皮の有棘層の細胞が癌化しますが、その増殖は表皮の中だけに留まり(表皮内癌と呼ばれています)、真皮に及んでいない状態です。この状態であれば通常転移することはありません。はっきりした原因は不明ですが、紫外線やヒトパピローマウイルスが関与するとされています。多発するボーエン病の場合は砒素摂取が関連しているといわれています。中年以降に発症します。表面が赤くてざらざらした状態で形は円形やいびつな形をしています。見た目が湿疹に似ていることがありますが、湿疹の薬を塗ってもよくならずに少しずつ広がっていきます。放っておくと癌細胞が真皮に侵入して有棘細胞癌と同じ状態になります。
  • 日光角化症
    乳房再建とは、乳がんの治療によって失われた乳房の形態を手術によりできるだけ元の形に復元することを言います。 乳房再建の希望がある、または考えてみたいと思われる患者さんは乳がん手術前に乳腺外科の担当医に相談されるのがよいでしょう。

    ★また、乳がん手術が終わった後に、乳房再建の話を聞いてみたい場合にもぜひ相談してください。形成外科医に直接相談されても良いです。形成外科医から乳腺外科の先生に連絡をとることもできます。ひとりで思い悩まないでぜひご相談ください。

●乳がん術後の乳房再建

乳房再建とは、乳がんの治療によって失われた乳房の形態を手術によりできるだけ元の形に復元することを言います。 乳房再建の希望がある、または考えてみたいと思われる患者さんは乳がん手術前に乳腺外科の担当医に相談されるのがよいでしょう。
また、乳がん手術が終わった後に、乳房再建の話を聞いてみたい場合にもぜひ相談してください。形成外科医に直接相談されても良いです。形成外科医から乳腺外科の先生に連絡をとることもできます。ひとりで思い悩まないでぜひご相談ください。

  • 人工乳房:この方法は特定の人工乳房を用いる場合に健康保険が適用されます。ただし施設によって行えない場合がありますので確認が必要となります。 組織拡張器(エキスパンダー)を併用する場合と併用しない場合があります。 併用する場合にはシリコン製の風船のようなものを胸の筋肉の下に留置し、徐々に皮膚皮下組織を乳房の形に膨らませて人工乳房に入れ替えます。
  • 自家組織による再建:患者さん自身の身体の皮下脂肪の豊富な部分を胸に移植する方法です。自家組織による再建でも、組織拡張器を併用する場合があります。この手術法の利点は自分の組織で再建されるため、違和感がなく体型に応じて変化してくれることです。しかし、他の部位から組織が移植されるため、胸と他の部位に傷あとが残ります。
    • 腹直筋皮弁
      適応となるのは
      • 定型的乳房切断術後で広い組織欠損がある場合、
      • もう一方の乳房が大きく、大きな乳房をつくる必要がある場合、
      • 整容的な配慮をする場合(下腹部の脂肪が多く切除を希望した場合)です。

      適応に気をつけるのは将来妊娠出産の予定のある場合や腹部に手術の傷あとがある場合などです。

    • 広背筋皮弁
      適応は
      • 将来妊娠出産の予定のある場合、
      • 比較的小さな乳房をつくる場合、
      • 腹部に手術の傷あとがあるため腹直筋皮弁が使用できない場合などです。

      適応とならないのは腋窩のリンバ節廓清時に広背筋皮弁を栄養している血管がなくなった場合です。合併症としては、背部採取部に浸出液(汁)が溜まることがあります。

●保存的加療

  • 飲み薬:トラニラスト(リザベン®)の内服療法が保険適応です。
  • 塗り薬・貼り薬:ステロイド含有軟膏の塗布やテープ剤の貼付により、症状の緩和や瘢痕を柔らかくします。
  • 圧迫固定具:瘢痕を物理的にスポンジなどで圧迫固定することで、瘢痕が柔らかく、平坦になり、症状の改善につながります。
  • テーピング療法:術後の創などにテーピング療法を行うことで、創に直接かかる緊張を緩和し、瘢痕化を抑制します。
  • 注射:ステロイド(ケナコルト®)を瘢痕内部に局所注射することで、瘢痕が柔らかくなり、症状が改善します。

●手術加療

  • 摘出術:手術により目立つ瘢痕を切除して、体のシワに沿った線状の傷に変え、より目立たないようにします。
  • 皮弁形成術による拘縮延長:拘縮に皮弁形成を行うことで緊張が緩和されるほうこうに延長が得られます。創にかかる力が少なくなれば瘢痕も柔らかくなります。
  • 切除+植皮術(皮膚移植術):拘縮を生じている瘢痕を切除(切開)し、開いた状態のところに別の部位から皮膚移植を行います。
  • 放射線治療:ケロイドに対しては外科的切除のみでは再発してしまう可能性が高いので、放射線治療を後療法の一つとして行う場合があります。
  • 術後の後療法:創にかかる緊張を少なくするためにシーネなどの固定具や、スポンジでの圧迫、テーピングなど、様々な後療法を併用します。

褥瘡、難治性潰瘍の治療には、それらを生じる「原因」を探すことが重要になります。褥瘡は主に「圧迫」と「ずれ」の力が皮膚・皮下組織にかかることで生じます。難治性潰瘍は、血流障害や糖尿病、自己免疫による影響、管理不衛生による悪化など様々な要因が挙げられます。なかなか原因特定にたどり着かない潰瘍も中にはあります。

●保存的療法

軟膏や被覆剤を用いて、創部の環境を整えます。全身状態や血流・栄養状態が安定しており、創部を悪化させる壊死組織・感染源などが除去することで、徐々に潰瘍の肉芽のコンディションを整えて縮小を図ります。

●外科的療法

保存的療法にて治癒傾向にある創部に対しては、手術による閉鎖が可能な場合があります。保存的に待機するよりも早い治癒が見込まれ、社会復帰を実現させます。

●持続陰圧療法

創部にスポンジ様のフォームを当ててフィルムで密閉し、特殊な機器により直接吸引を行う治療です。創部に陰圧がかかることで、浸出液の管理や肉芽の増進、創の物理的収縮など様々な改善効果が見込まれます。

美容

しみ、しわに対するレーザー治療を行っています。自費治療になりますが、患者様のご要望に応えられるよう提案させていただきます。 メディカルコスメの取り扱いも予定しておりますので、お気軽にご相談ください。

当院で取り扱うメディカルコスメについて

しみの治療(自費治療)価格表

その他

●後天性眼瞼下垂症

眼瞼下垂症とは上まぶたが十分に挙がらない状態のことです。このうち、加齢や外力(白内障手術後、コンタクトレンズ長期装用、アトピーで頻繁にまぶたをこするなど)によって、上まぶたを挙げるのに重要な役割を果たす眼瞼挙筋腱膜(挙筋腱膜)が薄くなったりすることで起こるものを腱膜性眼瞼下垂症と呼び、特に加齢によって起こるものは老人性眼瞼下垂症とも呼びます。後天性眼瞼下垂症の多くがこれにあたります。

●陥入爪・巻き爪

陥入爪とは、爪の端が周りの皮膚に食い込んでしまうことで、痛みや腫れが生じたり、さらに傷ができたり膿んでしまったりしている状態のことです。一般的に巻き爪と表現されることが多いのですが、必ずしも爪は巻いていません。原因は深爪や合わない靴の着用とされており、足の親指に起こることが多いです。

●腋臭症(わきが)

腋臭とはわきの下からのにおいで、これが独特の悪臭を放つ場合を腋臭症と言い、「わきが」とも呼ばれています。皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺(汗を出す器官)がありますが、腋臭の原因は、このアポクリン腺にあります。アポクリン腺から出る汗に含まれる脂質・タンパク質が、皮膚表面の細菌によって分解されることで、特有のにおいを発生するとされています。
アポクリン腺が発達していると、その分においが発生しやすくなりますが、腋毛(わきげ)の量、精神的素因(ストレスや緊張など)もにおいの発生に関係しているとされています。