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形成外科

難治性潰瘍の治療のためのPRP療法

難治性潰瘍の治療のためのPRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法

2016年8月より、生駒市立病院の形成外科では「難治性潰瘍の治療のためのPRP療法」の提供を開始しました。
難治性潰瘍とは「治療に抵抗する慢性潰瘍」のことであり、不適切な治療で潰瘍が長引いているものや、適切な治療に抵抗するものまで様々です。その原因としては、外傷、褥瘡、糖尿病性潰瘍、放射線潰瘍、うっ滞性潰瘍、膠原病、リウマチに合併する潰瘍などがあります。
好発部位は下腿・足です。その理由としては、下肢は組織に余裕がなく、起立・歩行によりうっ血をきたしやすいからです。また、血行が他の部位と比べて不良であることから、いったん潰瘍が生じると難治性になりやすいことも、好発部位となる理由の一つです。

PRP療法はそのような難治性潰瘍において、治癒遅延を生じた局所に対して増殖因子を高濃度に作用させ、組織再生や創傷治癒の促進を促す再生医療の一つです。

当院のPRP療法は大阪大学認定再生医療等委員会の承認を得ています。

※近畿厚生局の許可も取得済みです。

  • 再生医療等治療計画
  • 計画番号:PC5160054
  • 受理日:平成28年7月25日
  • 特定加工物製造届許可
  • 施設番号:FC5150376
  • 許可日:平成28年1月25日
PRPイメージ1

PRP療法の特徴

自己血液を使った再生医療

本来人間に備わった自然治癒システムを最大限に利用する再生医療のひとつ

多血小板血漿が凝集時に創治癒促進に
働くサイトカインを大量に放出

PRP:自己血液中に存在する血小板を非常に多く含んだ血漿(通常の3~7倍)

自己血液から作成し安全性が高い

自己の血液で作成することが出来るので、拒絶反応などがほとんど生じない

PRPの特性について

PRP(多血小板血漿)が凝集する時に、PDGF(platelet derived growth factor)、TGF-β(transforming growth factor)、VEGF(vascular endothelial growth factor)、EGF(epithelial growth factor)が大量に放出され、これらの増殖因子が高濃度で局所に作用し、組織再生や創傷治癒の促進が起こる。PRP中のフィブリン網が、組織再生の足場(scaffold)としても作用する。

各種サイトカインの効果

PDGF(platelet derived growth factor)

線維芽細胞、平滑筋細胞、グリア細胞、軟骨細胞などを増殖させる。

白血球の遊走を促進し、二次的にサイトカインの産生が増加して、創傷治癒反応が進行する。

TGF-β(transforming growth facto

線維芽細胞、平滑筋細胞を増殖させる。

線維芽細胞、炎症性単核球の遊走を促進させる。

VEGF(vascular endothelial growth factor)

血管内皮細胞を増殖させ、血管透過性を亢進させる。

EGF(epithelial growth factor)

線維芽細胞、表皮細胞、血管平滑筋細胞、各種上皮細胞の増殖を促進する。

製造工程(PRP)

PRPイメージ2

製造工程(アクチベーターと混和)

PRPイメージ3