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産婦人科

妊娠・出産Q&A

流産とは?

気づいてからの妊娠の約15%は流産します。予定月経とほぼ同じ時期に流産することはさらに多く、20代でも60%、40代では90%が流産しているとの報告もあります。
妊娠判定薬が市販されているため、早めに妊娠に気づき流産と診断されるケースが増加しています。
10週くらいまでの流産には、防止する薬や手段がほとんどありません。その原因の大部分が、受精の時に起こる胎児の染色体などの異常によるものだからです。産まれてきても生きていけないような異常があるためで自然淘汰なのです。「もう少し早く来ておけば良かった」ということはありません。また「安静にしてなかたから流産した」ということでもありません。
少量の出血のような場合には、自宅で様子を見ていただき、翌日の受診でもかまいません。 以前は「ベータ刺激剤」「鎮痙剤」「張り止め」「止血剤」「黄体ホルモン」「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」などによる治療がおこなわれていましたが、何も治療しなかった人と統計上差がありません。このような治療はしてもしなくても流産を防ぐことはできません。
安静にも効果があるかどうかははっきりせず、必要以上の安静は逆に有害でもあります。 正常な妊娠でも、妊娠初期の少量出血はよくあります。おりものに血が混じる程度の出血は、様子を見ていても問題ありません。たとえそれが流産になる場合であっても、少量の出血をしたその時点で、その出血が流産につながるものであるか、そのまま妊娠を継続できるであるのかどうかはわかりません。
妊娠10週の時点で胎児心拍が確認された場合には、流産の確率は1%以下となりますので、ほぼ安心してもよい状態であると思います。
もちろん、心配な場合にはいつ来院していただいても結構です。胎児の心拍を確認して、赤ちゃんの無事を確認できます。
連続して3回以上流産が続いた場合は習慣流産と呼ばれます。このうちには母体の異常で起きるものも含まれています。特に抗リン脂質抗体症候群にはヘパリン、低用量アスピリンによる治療が有効です。

早産とは?

37週0日未満での分娩の場合を早産といいます。早産では赤ちゃんが未熟な状態で出てくることになるので、赤ちゃんの調子が悪くなってしまう場合があります。当院の新生児室では34~35週以降の新生児を診ることはできますが、それより週数が早い新生児に対しては、設備や人手が不足しています。このような場合、出産の前に大学病院などの新生児集中治療室のある施設へ母体搬送することになります。早産の原因の多くは子宮の感染が原因とされており、子宮収縮があって子宮口が時間とともに開いてゆくような状態になってしまうと、その多くは抑止不能です。子宮収縮抑制剤を用いて一時的に収縮を止めて時間を稼ぎ、その間によりよい環境で出産できるよう対策を講じます(妊婦を新生児集中治療室のある施設へ搬送したり、ステロイド投与により胎児の肺成熟を促す)。この場合の抗生剤の有効性については、はっきりした結論は出ていません。
数日以内に早産にならなかった場合は、もともと早産ではなかった場合がほとんどで、それ以上の治療は必要ないと考えられます。子宮収縮抑制剤を1週間以上の長期にわたって使用することは、新生児に対しては無効であるか、または有害な場合があり、母親に対しては薬の副作用が出る可能性が高くなります。
満期前の破水の場合は抗生剤投与が一部の場合に有効です。また繰り返す早産(3回以上)は頚管無力症のことがあり、その場合、頸管縫縮術が有効な場合もあります。しかし、頸管縫縮術を行うこと自体にも出血や感染(つまり逆に早産を誘発する)などの危険があり、手術を行うかどうかについては慎重に適応を決める必要があります。ちなみに、当院では頸管縫縮術はほとんど行うことがありません。
妊娠中におなかのはりを強く意識する方は多いのですが、真の切迫早産であることはあまりなく、そのまま満期産になる場合の方が多いようです。
500-600件の分娩数に対して、切迫早産で入院する人は年間に4~5人程度です。本当の切迫早産はNICUのある施設に搬送する必要があります。

巨大児とは?

4000g以上の新生児のことをいいます。巨大児に対する超音波による予想体重はそれ程正確ではありません。大きくなりすぎると分娩のときに肩の部分が出にくいことがあります。
妊娠中は太りすぎに注意しましょう。
もちろん、経腟分娩をトライしてみて、進行しなかった場合には帝王切開となります。

多胎(ふたご、みつご…)とは?

第1児が頭位になっている双子はほぼ安全に経腟分娩可能ですが、第1児分娩後、子宮の収縮により第2児の状態が悪くなることがあります。この場合は途中から帝王切開となることがあります。
なお、三つ子以上は帝王切開となるのが普通です。出産後の新生児の管理が当院では難しいため、三つ子以上のお産は扱っていません。

【 膜について 】

DDtwin(二卵性双生児)は当院で分娩を扱っています。MDtwin、MMtwin(一致卵生双生児)は、必要に応じて胎児管理の可能な他院へ紹介します。(厳密には一卵性と、二卵性ではありません)

吸引分娩、鉗子分娩(vacuum extraction/forceps delivery)とは?

次のようなときに行います。

  • 娩出間近な状態での分娩遷延、分娩停止
  • 母児の安全のために分娩時間の短縮が必要な場合

分娩の時に母児に傷ができることがあります。例えば、会陰切開、3度の会陰裂傷、鉗子による胎児の圧痕などです。そのことを考慮しても必要と考えられるときにのみ行います。

帝王切開(Cesarean section)とは?

次のような場合、予め帝王切開となること(選択的帝王切開)があります。
その時は、ご本人やご家族に理由や方法、時期について事前に説明いたします。

  • 胎児に比べて、産道が狭いことが確実(このようなことは、ほとんどありません
  • 子宮筋腫や卵巣嚢腫のために胎児が産道を通りにくい
  • 前置胎盤
  • 胎位異常(横位、骨盤位)
  • 古典的帝王切開(子宮筋層を縦に切る)の既往
  • 子宮筋腫核出術など子宮の手術の既
  • 3つ子以上の多胎
  • 母体の特別な合併症など
  • 2回以上の帝王切開の既往

また、次のような場合、分娩の途中で緊急帝王切開となることもあります。

  • 胎児の具合が悪いとき
  • 分娩停止ないし遷延(分娩が進まなくなること)
  • すぐにお産を終わらせないと母体が危険な場合(重症妊娠中毒症、胎盤早期剥離など)

手術による合併症の危険を考慮しても、帝王切開を行った方が母親あるいはベビーにメリットがあると判断した場合に行います。緊急の場合は事後承諾になることもあります。
帝王切開は特別な場合を除いて腹式子宮下部横切開という方法で行われます。(下腹部を横に12cmほど切開し、その後子宮下部を横に切って胎児を分娩させます。)極端な早産や特別な胎位、胎盤の位置のため子宮縦切開となることがあります。その場合それ以降のお産は必ず帝王切開です。(その場合、術後にお知らせします)
まれに帝王切開によって以下のような合併症を起こすことがあります。

  • 術中、術後の大量出血(緊急輸血を行ったり、出血のコントロールができない場合は子宮全摘を行うことがあります)
  • 縫合不全、術後の創部感染
  • 下肢の血栓症、肺塞栓
  • 腹腔内の臓器癒着、腸閉塞(しばらくたって腹痛の原因になることもあります)
  • 薬剤アレルギー
  • 麻酔に伴う副作用(頭痛、一時的なしびれ、歯の損傷ほか)
  • 切開部付近の違和感、感覚麻痺(皮膚を横に切開した場合に起こります)

【帝王切開時の皮膚切開法の比較(横切りと縦切り) 】

長所 短所
横切り 傷が目立たない 傷が比較的大きくなる
傷の周囲の感覚麻痺が
起こる
縦切り 比較的、傷が小さい
神経損傷が少ない
反復手術がしやすい
傷が目立つ
※当院ではほとんどの場合腰椎麻酔下に横切りで
行っています。
※当院では帝王切開決定から20分以内に胎児を娩出させる
ことはできません。
40分位かかります。
最高レベルの医療を要求される方は
他の施設での分娩をご検討下さい。
私たちはできる限りの努力はいたしますが、
分娩施設を選ぶのは妊婦ご自身とご家族です。

妊娠中毒症(妊娠高血圧)とは?

胎盤ができるときには絨毛細胞が母体血管に入り込みますが、これがうまくいかないと起きるようです。また血圧上昇には遺伝的素因も関係しています。初産のほうが多くおこります。血圧上昇があると妊娠高血圧、蛋白尿が加わると妊娠高血圧腎症と診断されます。
胎盤の血流が減少して赤ちゃんに送る血液の流れが悪くなります。そのため、少しでも赤ちゃんへの血液の流れを良くするために母親の血圧が上昇するのです。母体の血圧をあまり下げすぎると胎盤に血液が行かなくなります。血圧を下げるのはほどほどにして、赤ちゃんの成長とお母さんの血圧上昇の程度を考慮しながら、タイミングをみはからって児を娩出させます。陣痛誘発ではすぐに産まれず、帝王切開になることもあります。

前置胎盤とは?

頻度は約0.5~1%です。胎盤が子宮口にかかっているか胎盤辺縁が子宮口の近くにあるものです。子宮口が開大してくると出血してきます。出血が多くて止まらないような場合には、早めの帝王切開になります。
妊娠早期には超音波上で前置胎盤のように見える割合が多いのですが、週数が進むと子宮口から離れていく方もいるので、妊娠早期に前置胎盤がみつかっても、後期になると前置胎盤ではなくなることが多いです。ですから前置胎盤は、妊娠30~32週で最終的に診断します。胎盤が子宮口を乗り越えているか子宮口と胎盤辺縁の距離が2cm以内の場合は予定帝王切開になります。陣痛が始まってから緊急帝王切開になることもあります。
妊娠後期に出血して、胎児が成熟するまでしばらく入院しなければならないこともあります。

常位胎盤早期剥離とは?

胎盤の剥離が児の娩出より先におこることです。いわゆる中毒症に合併することもあります。発症した場合は早めに娩出するようにします。すぐに生まれそうにない時は、帝王切開となります。
発症すると、お腹が急に痛くなったり、出血がおこったりします。がまんできないほどの痛みのことも多く、痛みに波はあまりなく、持続的なことが典型的な症状です。そういう場合にはすぐに病院に連絡して、来院してください。胎盤が剥離しますので胎児の状態が悪くなったり、DICという出血が止まらなくなる状態になることもあり、重篤な合併症を来すことがあります。妊娠中に出血することは異常で、精査が必要です。陣痛のような痛みを伴う時は、常位胎盤早期剥離を疑って検査しなければなりません。

羊水塞栓症とは?

8000~30000件の分娩に1回の割合で起こるまれな疾患です。産後に急激に血圧が下がり、呼吸循環状態が悪化してショック状態になるものです。
その原因としては以下のように考えられています。分娩の時には少量の胎児成分が、お母さんの体の中に入ります。お母さんにとっては他人のものです。それ対してアナフィラキシー様の激しい症状を起こし、ショック状態になると考えられています。
肺などの組織から胎児成分が見つかります。そのため肺の血管などが詰まって(塞栓して)発症すると考えられていました。しかし分娩時に胎児成分が母体血中に入ることは普通のようです。その中のごく一部の人が、アナフィラキシー様症状を起こすのです。
もし発症した場合には、致死率は非常に高く60~80%にも及ぶとされていますが、めったに起こらないうえに事前に発症を予測することは不可能です。

食べ物で気をつけることは?

普通の食事をしていれば、サプリメントが必要となることはほとんどありません。
ビタミンなどの中には過剰な摂取によって、逆に害になるものもあるので注意しましょう。

意識的に
摂取した
ほうが
いいもの
葉酸、ビタミンB、
ビタミンC、カルシウム、
鉄分、野菜、果物
過剰な
摂取が
害に
なるもの
ビタミンA(レバーなど)
水銀(大きな魚ほど
蓄積されています)
うどん(塩分が多いため)
感染症の
予防
(食べない
ように
しましょう)
カマンベールチーズ、
ブルーチーズ、パテ、
生肉、生卵(夏季)

たばこ、アルコールは?

【 たばこ 】

タバコを吸うことは、百害あって一利なしです。
流産、早産、先天奇形、発育不全などさまざまな合併症が起こります。

各疾患についてと喫煙の関係は以下のようなことがわかっています。

前置胎盤 非喫煙妊婦に対する
前置胎盤のリスク比は1.4~4.4倍
喫煙量との関係はみられない。
胎盤早期
剥離
非喫煙妊婦に対する
胎盤早期剥離のリスク比は1.4~2.5倍
喫煙量とリスクは比例している。
早期産 32週以前の早期産の
リスク比は1.3~2.5倍
死産
(28週以降
のものに
限定)
非喫煙妊婦に対する
死産のリスク比は1.2~1.4倍
自然流産 非喫煙妊婦に対する
自然流産のリスク比は1.2~3.5倍
児の先天
奇形
先天奇形全体ではリスクが
高くなるかははっきりしていない。
口唇裂・口蓋裂、鎖肛、胃壁裂 等局所的な
奇形に関係している可能性がある。
児の有病率 非喫煙妊婦に対する
新生児死亡のリスクは1.2~1.4倍
SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクは
胎児期、生後の喫煙への暴露により
2.0~7.2倍に高くなることが報告されている。
有病率が上昇するものとして、
SIDS、呼吸器感染、中耳炎、
気管支炎、低身長、ADHD、学習能力低下

院内はお見舞いの方も禁煙です。

【 アルコール 】

大量の飲酒を長期間つづけていると、胎児に知能低下や顔貌異常が起こることがあります。はっきりとした安全量は確立されていないので、なるべく飲まないようにしたほうがいいでしょう。

陣痛中にリラックスする方法は?

不安による過度の緊張は、子宮を取り囲む筋肉をも緊張させ、軟らかくてよく伸びる子宮口も硬くしてしまいます。
多少なりとも不安はあると思いますが、体をリラックスする方法を身につけ、出産を肯定的にとらえることで、陣痛に身をゆだねて分娩に挑みましょう。

【 陣痛中にリラックスする利点 】

  • 「不安-緊張-痛み」のサイクルを断ちます。
  • 不快感が少なくなります。
  • 分娩所要時間を短縮することがあります
  • 第Ⅱ期、第Ⅲ期のためにより多くのエネルギーを蓄えておけます
  • 会陰裂傷を避けられる可能性が高くなります
  • 出産中と産後の疲労を少なくします

【 心と体をリラックスさせる練習 】

ゆったり着心地のよい衣服を着て、毎日同じ時刻に練習しましょう。
楽な姿勢で行いましょう。筋肉の緊張をとくための運動です。
楽な姿勢をとります。
目を閉じます。
ゆっくりと深い呼吸を数回します。鼻から吸って、少し開いた口から吐き出します。
リラックスしはじめたら、呼吸をもう少し深く、もう少しゆっくりにして、
どこにも力が入らないようにしてください。
では、左腕と左手の筋肉を引き締めましょう。こぶしを作って握り締めます。数秒間そのままです。
緊張を感じてください。
そして、ゆるめます。腕と手がだらんとします。
リラックスを味わいましょう。
次に、右腕と右手の筋肉を引き締め、こぶしを握り締めます。数秒間、そのままです。
緊張を感じてください。
ゆるめます。腕と手がだらんとします。
リラックスを味わいましょう。
これから、どこかの筋肉を引き締めるたびに数秒間緊張を感じ、
それをゆるめるたびに数秒間リラックスを味わってください。
左足全体の筋肉を引き締めて、つま先はきゅっと丸めます。
ゆるめます。足全体がだらんとします。
右足全体の筋肉を引き締めて、つま先はきゅっと丸めます。
ゆるめます。足全体がだらんとします。
おしりを引き締めて、ぴったりくっつけてください。
ゆるめます。
骨盤底の筋肉を引き締めてください。(排尿をがまんするような感じ)
ゆるめます。
腹筋を引き締めます。腹壁で背骨に触れようとする感じで、おなかを引き締めます。
ゆるめて、おなかが完全にリラックスする感じを味わってください。
背中を少しそらせて、アーチをつくるようにします。
ゆるめて、背中の筋肉があなたの寝ている(座っている)所に沈みこんでいくようにします。
肩を後ろのほうに引き締めて、肩甲骨をくっつけるようにします。
ゆるめて、肩をだらんとします。
首を、上を見上げるように少し後ろへ曲げて、筋肉を引き締めます。
ゆるめて、首をだらんとさせます。
歯を噛みしめて、あごの筋肉を引き締めます。
ゆるめます。
目をパチパチさせてください。
ゆるめて、まぶたが重たくて落ちてくるようにします。
まゆを、何かで困っているみたいにしかめます。
ゆるめて、目と目のあいだが広がっていくような感じを味わいます。
では、深呼吸を何回か行います。そして、いつもより少しゆっくり少し深く、
どこにも力を入れていない呼吸にしてください。頭からつま先まで全身に注意をめぐらせましょう。
どこかにまだ緊張が残っていたら、それを吐く息とともに、外へ出してしまいましょう。
「リラックスを練習するたびに、リラックスしやすくなる」と自分に教えながら、
このリラックス感覚を楽しんでください。
(メディカ出版「お産のイメジェリー」より抜粋)

産後の体の変化と生活は?

妊娠や分娩によって変化した体が元に戻るまでには約6週間かかります。この期間を産褥期といいます。

子宮の回復 胎盤が出ると子宮は急に小さく縮み、
お腹の上から硬く触れることができます。
4~6週間後には元の大きさに戻ります。
後陣痛 産後数日間、子宮が収縮する時に
軽い陣痛のような
痛みを感じる時があります。
母乳を与えると、子宮の回復がさらに促されて、
後陣痛を感じることがあります。
悪露
(お産後の
おりもの)
子宮の内部からの血液や粘膜の一部、
また子宮頚管や腟からの分泌物のことです。
出産直後は血性ですが、
次第に褐色、黄色、白色と
変化していきます。
量も日を追って少なくなり、
4~6週後には、ほとんどなくなります。
母乳を与えると、悪露の排泄が促され、
少し量が増えたり色が元に戻ったり
することがあります。
食事 消化の良いものをバランス良く食べましょう。
多めに取りましょう…たんぱく質、鉄分、
ビタミン、カルシウム
控えましょう…脂肪の多いもの、甘いもの、
果物、冷たいもの

【 産後に気になるこんなこと 】

体のこと
  • 傷の痛み
  • 脱肛、便秘
  • 手のこわばり、足のむくみ
  • 尿がすっきり出ない、尿が漏れる
※どれも産後しばしば起こることですが、
日を追って回復していきます。
心のこと マタニティブルー
(マタニティブルーズ症候群が正式名称)
産後に涙もろくなったり、気が滅入ったり、
イライラすることがあります。
これは、ホルモンの大きな変化が
心と体にストレスを与えるためで、
産褥期特有の心の状態です。
休養をとりながら気持ちが楽になるように、
悩み事は一人で考え込まず
夫や家族に協力してもらいましょう。

【 産後におこりやすい異常 】

こんなことがあったら受診しましょう。

  • 高熱が出る
  • 悪露の異常…生理の2日目位の量で、赤い悪露が出る悪臭がする
  • 下腹痛
  • 頻尿・残尿感・排尿痛
  • 乳房にしこりがある・痛い・赤くはれている

家族計画(避妊)は?

【 家族計画とは 】

家族の幸福・経済状態・母体の健康・子どもの将来などの条件を考えて、計画的に子どもを産み、育てていこうというものです。そのためには受胎調節(避妊)が必要になります。

【 産後の排卵の時期 】

早い人で1ヶ月~2ヶ月後、遅い人で1年以上たってからとかなり個人差があります。母乳を与えている間は妊娠しない・生理にならないから妊娠しないという知識は誤りです。
産後1回も生理をみずに妊娠する例もあるので、産後初めての性生活からきちんと避妊しましょう。

【 性生活はいつから 】

1ヶ月検診で順調に回復していることを確認してからにしましょう。腟の痛みや違和感があったり、育児による精神的・肉体的な疲労でセックスをする気になれなかったりということはよくあることです。夫婦で互いの気持ちを思いやり、話し合いをして解決していきましょう。

母乳と薬

授乳中に薬を飲んで、母乳を通して赤ちゃんに移行する量は、1日3回服用の薬の場合、服用後30分~1時間位が血中濃度のピークになり、2時間後には半分に、4時間後には4分の1に減っており、それに比例して母乳中の濃度も低くなっていきます。
赤ちゃんに移行した場合の副作用としては、母乳を飲まなくなる、眠りがちになる、ぐずる、発疹、下痢などがあります。普段にはない様子がみられないか注意深く観察をしましょう。
市販されている解熱鎮痛剤の「バファリン」(成分アスピリン)のように慎重を期したほうがよい薬もありますが、次のことを工夫することで、赤ちゃんへの影響をかなり少なくすることができます。

  • 授乳直後に内服をする。
  • 次の授乳まで4時間位間をあける
  • 授乳前にたまっている母乳を軽く搾って捨ててから授乳する。

抗がん剤や向精神薬など特殊な薬を除けば、風邪薬や解熱鎮痛剤、抗生物質などの日常的な薬の場合、授乳を止める必要はありません。
医師に授乳を中止するように言われ、それを実行したために、今度はうつ乳や乳腺炎になってしまうことがよくあります。授乳中止を何の根拠もなく、責任逃れに提案する医師が多いのが実情です。副作用を心配するあまり、授乳を中止して、返ってトラブルを招くことのないようにしたいものです。

アクセス

〒630-0213 奈良県生駒市東生駒1丁目6番地2
TEL:0743-72-1111
近鉄奈良線 東生駒駅より徒歩3分
国道168号 東生駒1丁目交差点から東へ300m

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